書評が長くなる一方なので最後に簡単なまとめの情報をつけることにします。あんまり長くて自分でも読むのが面倒になってきたもので(汗)形式は以下のとおり。
「タイトル」 作者名(国名) 発表年
受賞記録
ひとこと ★評価☆
発表年からは書かれた時代背景が、国名からは文化的背景がそれぞれ想像出来るので結構重要な情報です。”ひとこと”は本当にひとこと。適当です。評価は僕の個人的な評価。★5つが最高で、☆は★の半個ぶんだと考えてください。でもこれもかなりアバウトです。
受賞記録についてですが、ここに書くのは基本的にヒューゴー賞、ネビュラ賞、星雲賞、日本SF大賞の4つとします。他にもローカス賞なんかすごく権威のある賞だけれど、きりが無くなってしまうので。
以下に各賞について簡単な説明を載せます。もっと詳しく知りたい方はネット検索でどうぞ。
ヒューゴー賞
世界SF大会参加者のファン投票によって毎年決定される文学賞。1953年発足の歴史ある賞。現在は12部門?まで細分化が進んでいるが、小説に与えられるものは長篇(Novel)、長中篇(Novella)、中篇(Novelette)、短篇(Short Story)の4つ。基本的に英語圏の作品が選ばれる。
ネビュラ賞
アメリカSFファンタジー作家協会(SFWA)が、過去2年間にアメリカ国内で発表された作品に対して毎年与える賞。ファンが選ぶヒューゴー賞に対してプロが選ぶネビュラ賞、と考えるとわかりやすい。この両賞を同時に受賞した作品は「ダブル・クラウン」と呼ばれる。細かい部門はやはり色々あるようだが、小説部門はヒューゴー賞と同じく4つ。1965年発足。
星雲賞
ヒューゴー賞を手本として、日本SF大会参加者のファン投票で決める賞。1970年より。小説部門は国内、海外各長短編の4つで、そのほかにメディア、コミック、アート部門などがある。
日本SF大賞
こちらは国内のネビュラ賞にあたるもので、1980年に日本SF作家クラブが創設した。小説、漫画、映像、音楽など、メディアにとらわれずに、毎年大賞を1作か2作選出する仕組みになっている。
ヒューゴー賞、ネビュラ賞はさすがに権威ある賞だけあって、受賞作品が全くの外れだったという経験は今のところ無いと思う。もちろん好みに合わないことはあるけれど、必ずなんらかのアピールはあるので読んで損をしたという気分にはならないです。ダブル・クラウン受賞作ともなればとりあえず読むのが当たり前。この2賞は僕は全面的に信頼してます。
星雲賞は今日本で何が人気があるのか?というバロメータとしては面白い。受賞作は必ず読め、というほどのものでは決して無いです(笑)まあそもそも僕は国内作品はあんまり好きじゃないので。SFに限らず、日本の作品はどうも湿気が多いと思わないですか?モンスーン型民族の特徴ってやつですかね。同じ理由で日本SF大賞も僕にはあまりなじみのない賞なんですが、せっかくだから国内作品ももっと読んでみようかな、と最近は思ってます。